ピッチデッキは営業文書です。創業者は調達に役立つものを載せ、厄介なもの、不確実なもの、見栄えの悪いものは省きます。あなたの仕事は、何が欠けているかに気づき、それを質問に変えることです。
チームスライドに欠けているもの
省かれがちなもの:共同創業者間の持分比率、ベスティング、誰がフルタイムで誰がパートタイムか、そして以前の共同創業者や主要な採用者に何が起きたか。
重要な理由:偏った持分、ベスティングの不在、去っていった共同創業者の履歴は、ガバナンスと実行のリスクを示しうるものです。主要な採用の計画がない単独創業者は、ピッチしている計画に対してリソースが不足しているかもしれません。
聞くべきこと:「創業者間の持分はどう分かれていて、全員が標準的なベスティングに入っていますか?」「創業チームから離れた人はいますか、その理由は?」
トラクションに欠けているもの
省かれがちなもの:コホート別の継続率、解約率、集中度(例:上位3社の顧客が売上に占める割合)、そして売上が継続的なものか一時的なものか。
重要な理由:1件の大きなパイロットや数件の単発の取引は「トラクション」に見えても、再現性を証明しません。高い集中度や低い継続率は、すぐに反転しうるものです。
聞くべきこと:「コホート別の継続率はどうなっていますか?」「売上のうち上位3社の顧客からの分はどれくらいですか?」「これはMRR/ARRですか、それとも一時的なものですか?」
市場に欠けているもの
省かれがちなもの:なぜ今なのか、なぜこのチームなのか、そして同じ予算を狙って同じ顧客を追っているのは他に誰か。
重要な理由:「大きな市場」では不十分です。今後数年で会社が勝てる理由(規制、技術の変化、流通の変化)と、競争についての見解が必要です。
聞くべきこと:「過去12〜24か月で何が変わって、今これが可能になったのですか?」「同じ予算に売り込んでいるのは他に誰ですか?」
競争に欠けているもの
省かれがちなもの:本当の競合(「何もしない」や表計算ソフトを含む)、そして既存企業がなぜ彼らを潰さないのか。
重要な理由:「競合はいません」は、たいてい調べていないという意味です。本当のリスクは多くの場合、既存企業が機能を追加したり、価格で下回ってきたりすることです。
聞くべきこと:「顧客は今日、あなたの代わりに何を使っていますか?」「[既存企業]がこれをやるのを止めるものは何ですか?」
アスクに欠けているもの
省かれがちなもの:ランウェイの長さ、資金が具体的に何を買うのか、そして次のラウンドが何に依存しているのか。
重要な理由:曖昧な「18か月」や「成長」では、計画が現実的なのか、12か月後にダウンラウンドで戻ってくるのかが分かりません。
聞くべきこと:「このラウンドで到達する2〜3のマイルストーンは何ですか?」「次のラウンドが実現するには何が真でなければなりませんか?」
最良の投資家は、デッキを全体像としてではなく、どこを掘るべきかの地図として使います。書かれていないところにこそ、本当の投資判断が下される場所があることが多いのです。

